介護を職として持っている人は、まず第一に入所者のことを考えなくてはなりません。しかし一般の職に比べ業務内容は煩雑であるのに、人手と時間が足りないという施設が多く、仕事ができる人が求められています。この二つを同時に持っていないと仕事は進まず、どちらか一方であれば入所者か同僚に負担をかけてしまうことになります。これを回避するためにはロジカルとエモーショナルと二つの考え方が必要です。
一般的に仕事ができる人という評価を得るには、仕事に対してロジカルに考えることが必要です。仕事上必要なことを最短距離でこなしていくことで仕事ができる人という評価を得ることができます。介護職においてはサービスを提供する対象が高齢者であったり介護が必要な方なので、ロジカルに考えるだけでは仕事に行き詰ります。この場合は自分の行っているサービスが論理的であろうとなかろうと、エモーショナルな部分での処理が必要になります。特に高齢者の場合は感情的なつながりが必要であり、つながりが強い職員に対し信頼を寄せるようになります。反対につながりを作れない場合は仕事の進行が遅くなります。したがって介護の現場で仕事ができる人という評価を得るためには、ロジカルな考え方で業務をこなしながら、エモーショナルな考え方で入所者や利用者に接することが必要となります。ロジカルシンキングが得意な人はエモーショナルシンキングを、エモーショナルシンキングか得意な人はロジカルシンキングを練習するとスムーズに仕事ができるようになります。